Herb lab Anding 薬草安定の日記

国際薬膳調理師、シニアハーバルセラピスト、2000年より薬膳カフェをしております。本年は教室も再開したいなと計画中です。

秋は肺を潤す梨を沢山食べましょう!

f:id:herblabanding:20211012224650j:image写真の梨は今日帰り道で買った洋梨です^_^

梨は日本梨も洋梨も美味しいですよね。

 

市場に出る期間が短いので、出てるうちはどんどん食べましょう!

梨は薬膳で、特に優秀な材料の中の一つです。

 

【性味/帰経】 

寒、甘、微酸/肺、胃

【効能】

生津潤燥:潤いを生み、渇きを癒す。

潤肺止咳:肺を潤しきれいにし、咳を止める。

清熱化痰:余分な熱をとり痰を取り除く。

除消渇:渇きを改善する。糖尿様症状改善。(中医学において糖尿病を消渇と言います。)

 


そして、梨には現代栄養学的にもソルビトールアスパラギン酸カリウムなどの有効成分があります。

 

ソルビトールは果糖の一種と言われています。ソルビトールは整腸作用があるので便通改善にもおすすめです。

お腹の弱い方は食べ過ぎ注意です。

 

アスパラギン酸は栄養ドリンクにも含まれている栄養素です。エネルギー代謝を促進し、タンパク質の合成を助け、疲労回復効果をもたらしてくれます。

アスパラギン酸は、梨の皮の方が多く含まれているので低農薬の物などで気にならない場合は皮も食べたいですね。またはしっかりゴシゴシ洗って蒸して食べるとほとんど農薬は落ちます。

ポリフェノールもあるのでぜひ皮も食べたいですね。

そして、カリウムは解熱作用があるため、体が火照っている時や、風邪などで熱がある時に食べるとスッキリします。

 

今年は本当にいつまでも暑くて夏好きの私もさすがにバテ気味ですが、来週から急激に気温が下がる予報ですね。

風邪をひかないよう、梨で肺を潤しておきたいですね。

 

まだ暑くてたまらない私はとりあえずこのまま食べちゃいます。

来週からは「※氷糖燉梨子」にして食べたいと思います。

※丸ごと梨の芯を取り除いて、更に潤す材料(氷砂糖か蜂蜜や白木耳、枸杞の実)を詰めて30分から40分蒸した薬膳です。

↑は来週写真付きでご紹介します。

 


とにかく、温度差で体調を崩さないように頑張りましょう。