先ずは「脾」を整えて気力充実、疲労回復
ハロウィンの季節、かぼちゃのデザートを目にすることが多くなってきましたね。
薬膳では南瓜(かぼちゃ)は中医学で消化器の要とされている「脾」を元気にする食材です。
「脾」は湿気に弱いので、周りを海に囲まれ、湿度の高い土地に生まれ育つ日本人は大陸の人たちに比べ「脾」が弱いと言われています。
日本人は意外と、冷たい飲食物をとる習慣が多いのも「脾」が弱る一因です。
「脾」の働きは、単なる消化吸収だけでなく、飲食物の中から体に必要な栄養物(中医学でいう「水穀の精微」)を全身の各組織に供給する機能があります。
その機能は、肺など他の臓器との協力作業となりますが、先ずは食べ物の栄養から「気」を作り出す中心的役割が「脾」のはたらきです。
色でいうと、南瓜の他に芋類やきびあわ、栗(渋皮を除いた黄色い部分)などの黄色い物が「脾」を助けてくれます。
消化器が元気でなければ、どんなに良いものを口からとってもきちんと役割を果たしてくれませんので、薬膳ではまずは身体の基本として整えます。
かぼちゃの美味しいこの季節、「脾」を元気にして気力を増し秋バテを解消しましょう。
※以下参照として、南瓜の薬膳データです。
四気五味 : 甘味、温性
帰経 : 脾、胃
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